○ Pyxisの操作部と表示部を一体にする。 ノブオ電子の自動導入装置Pyxisは,各メーカーがまだ自動導入装置を採用していなかったころから各社の赤道儀に取り付けられる意欲的な製品でしたが,残念ながら今年ついに生産中止になってしまいました。 極軸を正確にセッティングすれば非常に正確で,デネブで視野をシンクロしてM27がGoToコマンドで視野に飛び込んできたときには感激したものです。 さてPyxisは,本体,表示部,操作部の3部材から構成され,本体を中心に赤道儀へ伸びるコード,表示部へ伸びるコード,操作部へ伸びるコードと3本あり,これに電源や冷却CCDのコード,オートガイダーのコードが入ると蛸足のようでまるで自分がくもの巣に絡まった虫のようになった気分です。 少しでも使いやすいよう表示部と操作部がスカイセンサーのように何とか一体にならないものかと思って,身の回りを見渡すと,拾う神ありで,VTRテープケースにこれがぴったり収まります。(左の写真) |
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液晶の表示部分は,冬季少しでも冷気に当たらないよう透明板でカバーしてあります。スイッチ類のところは切り取ってポリシートで中からカバーしています。スカイセンサー2000のような気分です。PCからのコントロールでもいいのですがアイピースを覗くときはこれが一番です。 これで困るのは基準星のセット時にその星の名前を覚えていない(1等星以外はほとんど覚えていない)ためや,操作方法が判らなくなってマニュアルを見る必要が生じることです。マニュアルについては写真のように,各モードごとのメニューをまとめた簡単な操作メニューをつくって,ケースと操作機の間に挟んで何とか解決しています。 導入も両軸駆動のため,導入スピード(×100)の割りには今まで遅いと感じたことは余りありません。残念なのは子午線を超えて追尾したときは再設定が必要なのと,基準星とターゲットがわずかでも子午線をまたぐときは,180度反転して望遠鏡と架台の衝突を防止しているのでその間少し待ち遠しい感じです。 |